「1日100文字から始める執筆習慣~ 続けるための小さな目標設定術 ~」
はじめに
「書きたいのに続かない……」
そんなモヤモヤを抱えたまま、時間だけが過ぎていませんか?
でも、大丈夫。アナタだけではありません。多くの人が、最初の一歩を踏み出しても、途中で止まってしまうのです。
そんなときに心強い味方となるのが、「小さな目標」。
大きな夢も、ほんの小さな一歩の積み重ねから始まります。
このコラムでは、アナタが毎日無理なく続けられる目標の立て方を、わかりやすくご紹介します。
コツコツと書き続けるうちに、アナタの言葉が、確かな形となって育っていくはずです。
1 毎日の目標は「具体的な数字」で決める
「今日は書くぞ!」という意気込みだけでは、どこまでやれば終わりかが曖昧です。
たとえば「今日は100文字だけ書く」と、数字で区切ることでゴールが明確になり、始めやすくなります。
このとき意識したいのが、目標設定のフレームワーク「SMART」の考え方。
・Specific(具体的):何を、どれくらい書くか
・Measurable(測定できる):文字数などで進捗を把握できる
・Achievable(現実的である):今の生活に合った範囲で
・Relevant(意味がある):アナタの目的に沿っているか
・Time-bound(期限がある):今日中など、締め切りを明確に
小さな目標をクリアするたびに、自信が育っていきます。
「今日も書けた」という喜びを、しっかり味わってくださいね。
2 自分に合ったペースで目標を変える
毎日が同じペースで進むとは限りません。
だからこそ、目標もアナタの状況に応じて柔軟に変えていくことが大切です。
たとえば時間に余裕がある日は「今日は200文字」、
バタバタしている日は「50文字だけ」。
ポイントは、「まったく書かない日」を減らすこと。
たとえ少しでも書いたという積み重ねが、「私は続けられている」という実感になっていきます。
3 記録を残して「見える化」する
どれくらい書けたかを目で見えるようにするだけで、モチベーションはぐっと上がります。
たとえば……
・カレンダーに「書けた日」にチェックを入れる
・スマホのメモアプリに、毎日の文字数をメモ
・手帳に「書いた内容+ひと言感想」を記録
目に見えると、「よくがんばってるな」とアナタ自身をほめたくなります。
週末には、ほんの少しでも振り返って「どれだけ進んだか」を確かめてみてください。
4 「段階的な目標」で前に進んでいる実感を持つ
たとえ1日100文字でも、1週間続ければ700文字。
1か月で3,000文字。そうなれば、ひとつの章にだってなります。
だからこそ、「1週間でここまで」「1か月でこれを完成させる」といった、少し先の目標も立てておきましょう。
自分の書いた文字が着実に積み重なっていると実感できると、不思議とやる気もわいてきます。
5 手を動かせば、やる気はあとからついてくる
「やる気が出ないから、今日はやめておこう」
そんな日も、ありますよね。でも実は、やる気って「書き始めると出てくる」ものなのです。
だからこそ、「今日は5分だけ」「1行だけでも」と、まずは手を動かしてみてください。
すると、思った以上にスラスラ書けて、「もうちょっとやってみようかな」と思えることもあります。
やる気を“待つ”のではなく、“書くことで呼び起こす”。
その感覚を、少しずつ自分の中に育てていきましょう。
おわりに
アナタが今、ほんの少しの時間でも言葉を書きとめられたなら、それは間違いなく前進です。
たとえ100文字でも、毎日続ければ、それはやがて大きな原稿につながっていきます。
小さな目標をコツコツ続けることは、アナタ自身を信じる力にもなります。
大きなゴールが見えなくても、小さな一歩は、今日すぐに踏み出せるのです。
さあ、アナタの執筆習慣を、ここから一緒に育てていきましょう。