意外とカンタン♬電子書籍の出版「難しいと思ってたんでしょ！そんなコトないですヨ☺」その６６５
～小説を書き終えたアナタへ　KDPアップロードで失敗しないための完全対策ガイド〜

「小説を書き終えたアナタへ　KDPアップロードで失敗しないための完全対策ガイド」

 

 

 

 

はじめに

小説を書き上げたあの瞬間。心の奥から込み上げる達成感、誰かに読んでもらいたいという想い、そして「この物語が誰かの人生を少しでも動かせたら」という願い。そんな気持ちで胸がいっぱいになったのではないでしょうか。

恋愛、ミステリー、青春、ファンタジー、歴史、SF、ホラー、エッセイ…。どんなジャンルであれ、アナタが時間と情熱を注ぎ込んで紡いだその作品は、かけがえのない存在です。そして、それを世に送り出す舞台のひとつが、KDP（Kindle ダイレクト・パブリッシング）です。

でも、いざアップロードとなると、「本当にこれでいいのかな？」「読みにくくないかな？」「変なミスしてないかな？」と不安になるのも当然。アナタの作品を読者にまっすぐ届けるためには、出版の直前にやっておきたい大切な確認がいくつもあります。

この記事では、どんなジャンルの小説にも通じる、KDP出版前のチェックポイントを一つひとつ、わかりやすく丁寧にご紹介します。初めての方にも、これから何冊も出していきたい方にも、ぜひ読んでほしい内容です。

アナタの作品が、誰かの心にそっと灯りをともす一冊になりますように。その願いを込めて、お届けします。

1 売れにくくなる理由を知ることから始めよう

せっかく書き上げた感動のラストも、巧みに張った伏線も、アップロード時のミスひとつで読者に伝わらなくなることがあります。どんなジャンルであれ、見た目の乱れや操作性の悪さは、読者の没入を妨げてしまいます。

・本文の改行や段落が整っていないと、物語の世界に入っていきづらくなります
・章タイトルや区切りがわかりづらいと、話の流れが追いにくくなります
・表紙がぼやけていたりサイズが合っていなかったりすると、印象が薄くなります
・レイアウトの崩れは、「読みにくい本」として評価に影響します

つまり、「いい物語を書いたかどうか」だけでなく、「どう見せるか」も読者への大きなメッセージになるのです。

2 アップロード前に必ず押さえておきたいポイント

「公開してから直せばいい」…そんな軽い気持ちで公開してしまうと、あとから修正の手間がぐっと増えます。修正に時間がかかればかかるほど、最初に読んでくれた人の印象も下がりかねません。

・文字数が極端に少ない作品は、出版拒否の対象になることも。短編でも内容の濃さや読後感が大事です
・全体を通して、アナタが思い描いた通りのレイアウトや改行になっているか、念入りにチェックしましょう
・表紙はKDP推奨のサイズ（縦横比1.6:1、2560×1600ピクセル）を守りましょう。JPEGかTIFFで、50MB未満が目安です
・特殊なフォントや過度な装飾は、読みにくさの原因になります。特にSFやファンタジーでは注意しましょう
・目次のリンクや各章の移動が正しく動くか、すべての箇所を確認してください

どのジャンルでも共通する「読者への思いやり」が、チェックリストのすべてに込められています。

3 装飾とフォントは、シンプルこそ最強

雰囲気づくりのために、凝った書式やフォントを使いたくなる気持ち、よくわかります。推理小説の緊張感を表現したくなる、青春小説のキラキラ感を見せたくなる…。でも、電子書籍という舞台では、伝えたい世界観は「文章そのもの」で表現するのが正解です。

・推奨されている標準フォントを使うと、どの端末でも読みやすくなります
・強調したい箇所だけ、太字や色を使うのはOK。でも多用はNGです
・本文の色は黒が基本。文字サイズも標準設定がベストです
・恋愛でも歴史でもホラーでも、「読みやすさ」が何よりも信頼につながります

「読む」ことに集中してもらうために、見た目はあえて控えめにする。その姿勢が、多くの読者に愛される本を生み出します。

4 最終確認は、必ず実機で！

KDPのプレビュー画面だけで安心してはいけません。実際のKindle端末、スマホ、タブレットなど、いろいろなデバイスで見てみると、表示のずれや画像の乱れに気づくことがあります。

・改行位置、画像の大きさ、章の表示など、実機とプレビューで違って見えることがあります
・特に地図や図解を入れるファンタジーやミステリーは、画像がずれていないか慎重に見ましょう
・第三者の目はとても大切。家族や友人に読んでもらい、読みづらさや誤字脱字をチェックしてもらうのも効果的です

この「ひと手間」が、読みやすさを一段上げてくれます。仕上げのチェックを怠らないアナタの心配りが、読者の満足につながります。

5 カテゴリ設定は、読者との出会いを左右する

KDPでは、アナタの作品にぴったり合った「カテゴリ」を選ぶ必要があります。ここでの選択が、その本がどんな読者に届くかを左右する、意外と重要なポイントなのです。

・恋愛小説なら「純愛」か「年の差」か、ミステリーなら「サスペンス」か「警察もの」か、細かく考えて選びましょう
・作品の内容に合っていないカテゴリだと、読者の期待を裏切る結果になります
・アナタ自身が読者だったら、どのカテゴリでこの本を探すか？という視点で考えてみましょう

カテゴリ設定は、読者と作品をつなぐ架け橋。正しく選ぶことで、アナタの作品を求めている読者の元へ、まっすぐ届きます。

6 公開後の修正リスクを減らそう

「まずは出してみよう、それから直せばいい」…そう思う気持ちもわかります。でも、KDPでの修正や再審査には時間がかかることもあり、その間に読者の信頼を失ってしまうリスクがあります。

・何度も修正していると、「この著者、落ち着かないな」という印象を与えかねません
・初めて読んだ人が最初に受ける印象こそ、著者の評価に直結します
・恋愛でもミステリーでもエッセイでも、「この人の本なら安心」と思ってもらえることが、次の読者につながります

ていねいに準備し、整えてから世に出す。それだけでアナタの作品は、ぐっと信頼される一冊になります。

おわりに

出版とは、アナタの内にある物語を世界に届ける、かけがえのない瞬間です。どんなジャンルであれ、その作品にはアナタの想い、考え、人生のかけらが詰まっています。

今回ご紹介したひとつひとつの確認は、ただのチェックリストではありません。それは、アナタの作品をより深く、より多くの人に響かせるための「橋渡し」です。

「この本を書いて本当によかった」「私の物語が、誰かの心に寄り添えた」――そんな未来を、ぜひ思い描いてください。アナタの物語は、きっと誰かの人生にやさしく寄り添い、そっと力を与えるはずです。

さあ、自信を持って、アナタの作品を世界へ送り出しましょう。
応援しています。

 

 

「Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド 無料ではじめる電子書籍セルフパブリッシング」いしたにまさき (著), 境 祐司 (著), 宮崎 綾子 (著)のご紹介

はじめてでも安心！『Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド』は、「知る・作る・売る」のすべてがやさしく学べる一冊。
原稿づくりから表紙やプロモーション、税金の手続きまで徹底解説。
子育て・仕事に頑張るワーキングウーマンの出版デビューを後押しします。
電子書籍に挑戦したい主婦・女性にもおすすめ！
※画像はイメージです

 

 

 

 

 

意外とカンタン！

電子書籍出版までの１０ステップ