「Kindle出版を目指す小説家がファンを増やすSNS発信術!KDPで売れないを防ぐ継続のコツ」

 

 

 

はじめに

素晴らしい作品を書いていても、読者の目に留まらなければもったいないですよね。

「いつか自分のKindle本がAmazonランキングの上位に並ぶ日を夢見ている」

そんなふうに願うのはとても自然なことです。現代において、SNSは個人出版(セルフ出版)の夢を実現するための、頼もしい相棒になってくれます。

ファンタジー、恋愛、ミステリー、エッセイ……アナタが書いているジャンルが何であれ、電子書籍の読者が求めているのは、やっぱり作り手の「熱量」なんです。

でも、「毎日投稿しなきゃ」と焦ってしまって、肝心のKDP(Kindleダイレクトパブリッシング)用の原稿作成がおろそかになってしまったら……なんだか本末転倒で、ちょっと悔しいですよね。

大切なのは、書き続けるエネルギーを守りながら、未来のKindle読者とつながることです。

ここでは、小説家の皆さんが無理なく続けられ、かつKindle出版で多くの人に読んでもらうチャンスも広がる発信コンテンツをご紹介します。

もちろん、SNSをやれば絶対に売れるという保証はありません。でも、Amazonで長く愛されている著者たちが実践している工夫には、たくさんのヒントが隠されています。

今日からできる小さなことを積み重ねて、アナタの作品が多くの方の端末にダウンロードされる未来へ、一歩ずつ進んでいきましょう!

1 原稿作成の裏側をチラ見せして期待感を高める

Kindle本が完成するまでのプロセスって、実は読者にとってすごくワクワクするコンテンツなんです。

「どんなふうに電子書籍が作られているんだろう?」という好奇心をくすぐることで、作品への愛着が自然と湧いてきます。完成したコンテンツだけを見せるのではなく、出版までの過程そのものを、エンターテインメントとして楽しんでもらいましょう。

・KDP用の執筆中のデスクや手書きメモの写真をシェアしてみましょう。
文字がぎっしり詰まったノートや、使い込まれたキーボードの写真からは、著者の熱量がダイレクトに伝わります。たとえ机の上が少し散らかっていても、気にしなくて大丈夫。それは「新しい世界が生まれている現場」の証拠ですから。読者はそのリアルな空気感にドキドキして、Kindle出版への期待を膨らませてくれるはずです。

・没になった初期設定やプロットの一部を公開するのも効果的です。
「実は主人公、最初はこんな性格だったんです」なんて裏話、聞くとちょっとうれしくなりませんか? ファン心理ってそういうものです。採用されなかったアイデアを見せることで、現在の完成形が選ばれた理由が際立ち、キャラクターやストーリーへの理解がいっそう深まります。本編のネタバレにならない範囲で、創作の秘密を少しだけ明かしてみてください。

・「今日はここまで進みました」という文字数の進捗報告も立派なコンテンツです。
具体的な文字数やページ数を添えると、アナタの頑張りが目に見えて、思わず応援したくなります。「今日は全然書けなくて苦戦しています」「最高のシーンが書けました!」といった率直な気持ちを一言添えるだけでも、読者はアナタと同じ時間を共有しているような感覚になり、親近感を抱いてくれます。

こうして原稿作成の過程をオープンにすることで、読者は単なる「消費者」から、Kindle本の完成を見守る「応援団」のような存在になってくれます。

孤独になりがちな執筆作業ですが、画面の向こうには待ってくれている人がいる。そう感じるだけで、モチベーションも維持しやすくなりますよね。KDPで出版できたときの「やったー!」という喜びを、読者と一緒に分かち合いましょう。

Q 執筆環境がおしゃれではありません。生活感あふれる写真を載せても大丈夫ですか?
A 全く問題ありません! むしろ、飾り気のないリアルな作業場のほうが「人間味があって好き」という声も多くあります。使い慣れたマグカップや愛用のペン、積み上げられた資料など、作家の息遣いが感じられる写真は、ファンにとって貴重なワンシーンとなりますよ。

2 「読む」より「見る」時代!ショート動画で電子書籍を届ける

「文字書きだから動画は関係ない」なんて思っていませんか?

実は今、海外では「BookTok(ブックトック)」なんて言葉があるくらい、TikTokやInstagramのリールといった「ショート動画」がきっかけで本が話題になることが増えています。

日本でも少しずつ注目されていますよね。もちろん、動画を出せば必ず大ヒットするわけではありませんし、効果は人それぞれです。でも、若い世代を中心に「読む」前に「見る」ことで興味を持つ人が増えているのは事実。

「新しい読者に出会えるかもしれない」という可能性を信じて、Kindle作家だからこそできる、簡単な動画発信を試してみる価値は大いにあります。

・執筆中の画面をスマホで15秒だけ撮影してアップしてみましょう。
パソコンの画面でカーソルが点滅している様子や、文字が打ち込まれていく様子を撮るだけで、立派な動画コンテンツになります。そこに、お気に入りの静かな音楽をBGMとして乗せるだけで、なんだかエモーショナルな雰囲気が生まれませんか? これなら顔出しも不要ですし、言葉を話す必要もありません。

・作中の「名台詞」や「印象的な一文」をスライドショーにしてみましょう。
フリー素材の美しい背景画像の上に、アナタの小説の中にある「ここぞ!」というキラーフレーズを文字で載せます。それを数枚、紙芝居のように流すだけで、視聴者の心に強烈なフックをかけられます。文字を読むのが好きな電子書籍ユーザー層に、ダイレクトに刺さる手法です。

・本屋さんのように、自分の作品(スマホ画面や原稿)を手で持ってみましょう。
完成した表紙デザインの画像や、印刷した原稿用紙を手で持っている動画は、「物質感」があって目を引きます。ページをパラパラとめくる音を入れるのも素敵ですね。視覚と聴覚の両方からアプローチすることで、静止画の何倍もの情報量を伝えられます。

SNSの仕組み(アルゴリズム)上、今は動画が拡散されやすい傾向にあります。写真や文章だけの投稿よりも、はるかに多くの「アナタを知らない人」の目に留まるチャンスがあるのです。

「動画なんて難しそう」という壁を少しだけ越えてみると、驚くほど多くの新しいKindle読者と出会えるかもしれませんよ。

Q 動画編集のセンスがありません。変な動画になってしまわないか不安です。
A 今のSNSアプリはとても優秀で、撮影した動画を選ぶだけで、自動でおしゃれな音楽に合わせて編集してくれる機能がついています。凝った演出をしなくても、「文字を見せる」「雰囲気を伝える」というシンプルな動画のほうが、かえって小説の世界観を邪魔せず、好感を持たれることも多いですよ。

3 感想への反応は「マイペース」が鉄則

SNSを使っていると、どうしても通知が気になってしまいますよね。

読者からの温かい感想は執筆のガソリンになりますが、すべてに即座に対応しようとすると、時間も精神力も削られてしまいます。著者にとってもっとも重要なリソースは「集中力」です。これを守るためのルールを自分で決めて、無理のない範囲で交流を楽しみましょう。

・執筆に集中するため、リアルタイムでの即レスはしなくてOKだと割り切りましょう。
通知が来るたびにスマホを手に取っていては、深い集中状態に入れません。「今は書く時間」と決めたら通知をオフにする勇気も必要です。読者も、アナタがKDPでの出版活動に専念することを何より望んでいるはずですから、返信が遅れても誰も責めたりしません。安心してくださいね。

・「いいね」ボタンを活用して、手軽に感謝を伝えましょう。
すべてのコメントに文章で返信するのは大変ですが、「いいね」ひとつなら数秒で済みます。それでも「読みましたよ」「ありがとう」という気持ちは十分に伝わります。言葉にするのが難しいときは、スタンプや絵文字だけでも構いません。アナタのアカウントからの小さな反応が、読者にとっては大きな喜びになります。

・返信のタイミングをあらかじめルール化しておくのもおすすめです。
たとえば「返信は週末にまとめて行います」や「夜の30分だけチェックします」と決めておけば、気持ちがぐっと楽になります。自分のペースを守ることは、長く個人出版を続けるために欠かせません。義務感で返信するのではなく、自分が楽しんでコミュニケーションできる範囲を探ってみてください。

SNSでの交流は、あくまで執筆のプラスになるものであるべきです。無理をして疲れてしまっては本末転倒ですよね。

プロフィール欄や固定ツイートで「気まぐれ浮上です」と宣言しておくなど、最初からハードルを下げておくのも一つの手です。アナタが健やかに書き続けられることが、読者にとっても一番のファンサービスなのですから。

Q 特定の人にだけ返信すると、他の読者が不公平に感じないか心配です。
A その懸念はもっともです。トラブルを避けるために、基本的には「いいね」のみで対応するか、あるいは「質問コーナー」のような企画時のみ返信するなど、全員に対してフラットな姿勢を見せるのが安全です。特定のファンとだけ密に交流するのではなく、全体に向けて感謝を発信するほうが、新規の読者も入りやすくなります。

4 作家仲間との「横のつながり」でAmazonランキングを攻略

SNSを一人で頑張ろうとしていませんか?

実は、アナタのKindle本を広めてくれる最強の味方は、同じようにKDPでの出版を頑張っている「作家仲間」かもしれません。ライバルではなく、一緒に電子書籍出版業界を盛り上げる「同僚」として交流することで、お互いのファンを紹介し合えるような素敵な相乗効果が生まれます。

・他の作家さんのKindle本を読んで、素直に褒めたり紹介したりしてみましょう。
アナタが良いと思った作品をSNSで紹介すると、その作家さんはとても喜びますし、その作家さんのファンの方々も「紹介してくれてありがとう」とアナタに興味を持ってくれます。情けは人のためならず、です。良い電子書籍を広める人は、信頼され、結果として自分の本も広めてもらえるようになります。

・Kindle作家同士の交流企画やハッシュタグに参加してみましょう。
「Kindle作家さんと繋がりたい」のような定番タグや、季節ごとのKDPキャンペーン企画など、作家が集まるイベントには積極的に顔を出してみましょう。そこには、書き手でありながら、熱心な読み手でもある人たちがたくさんいます。孤独な執筆作業の悩みを共有できる仲間ができると、心の支えにもなりますよね。

・ただし、無理な「相互フォロー」や「読み合い」をする必要はありません。
あくまで自然な交流が大切です。Amazonランキングの数字を増やすためだけに興味のない人とつながっても、長続きしません。「この人の感性は好きだな」「気が合いそうだな」と思う人と、ゆっくり関係を育んでいけば大丈夫です。心地よい距離感が、長く続く秘訣です。

自分のアカウントという「点」だけで戦うよりも、仲間とつながって「面」で活動することで、情報の拡散力は何倍にもなります。「あの作家さんが推しているなら読んでみようかな」という紹介の連鎖は、広告よりもずっと強い力を持っています。ぜひ、周りの作家さんに温かいエールを送ってみてください。

Q 他の作家さんが賞を取ったり、バズったりしていると嫉妬してしまいます。
A 嫉妬してしまうのは、それだけアナタが自分の作品に真剣に向き合っている証拠ですから、恥じることではありません。でも、他人と比べても自分の作品は良くなりません。「あの人はあの人の良さがある、私には私の良さがある」と割り切って、むしろ「どうすればあんなふうに上手くいくのかな?」と分析する材料にしてしまいましょう。

5 SS・番外編でKindle Unlimited読者も夢中にさせる

本編を読み終えた読者は、「もっとこの世界に浸っていたい」と感じています。

そんな時に喜ばれるのが、本編では描かれなかった小さなエピソードです。ゼロから新作を書く必要はありません。執筆過程で生まれた副産物や、ふと思いついた小ネタを生かして、Kindle Unlimited(読み放題)ユーザーも含めた読者を喜ばせてみませんか。

・本編で泣く泣くカットしたページやシーンを「供養」として公開してみましょう。
文字数の都合や構成上の理由で削った場面も、ファンにとっては「読みたかった幻のシーン」です。修正前のラフな状態でも構いません。「もしかしたらこんな展開もあったかも」というパラレルな楽しみ方ができ、作品世界の奥行きが広がります。

・キャラクターの何気ない日常や過去のエピソードを書いてみましょう。
「主人公が好きな朝ごはん」や「敵役の意外な趣味」など、本筋には関係ないけれどキャラクターの人間味が伝わるショートストーリーは大人気です。短い文章でも、キャラクターが生き生きと動いている姿を見せることで、読者の愛着はさらに深まります。

・KDPセレクトに登録しているなら、読まれるページ数が増えるチャンスです。
Kindle Unlimited対象作品であれば、こうした番外編への関心がきっかけで本編が読まれ、結果的に「読まれたページ数(KENP)」が増えて収益につながることも期待できます。あくまで本編執筆を最優先に、「思いついたときに書く」というスタンスで、アナタ自身も楽しみながらリラックスして筆を走らせてください。

こうした「おまけ」のコンテンツは、次回作が出るまでの長い待ち時間を埋める、最高のプレゼントになります。「この著者は作品を大切にしているんだな」ということが伝われば、読者は離れることなく、ずっとアナタの世界についてきてくれるでしょう。作品への愛を、形を変えて届けてみてください。

Q 番外編を書くときに気をつけることはありますか?
A 本編の設定と矛盾しないように注意が必要です。軽い気持ちで書いたパロディや「もしも」の話が、公式設定として受け取られてしまう場合があります。「これはパラレルです」「本編とは関係ないお遊びです」と注釈を入れるか、あるいは矛盾が出ないように日常の些細な一コマを切り取るのが無難です。

6 デジタル特典で手軽にイベント感を演出する

読者への感謝を形にしたいとき、プレゼント企画はとても盛り上がります。

しかし、個人出版で物理的なグッズを郵送するのは、住所の管理や梱包作業、送料の負担など、多くのハードルがあります。

そこで推奨したいのが、デジタルの力を生かしたプレゼントです。これはKDPの公式機能ではありませんが、著者の自主的な企画として手軽かつ安全に、お祭り感を演出できます。

・コンビニのネットプリントを生かして、イラストやSSを配布してみましょう。
アナタが登録した番号をSNSでシェアするだけで、全国の読者が近くのコンビニでアナタの作品をプリントアウトできます。郵送の手間がかからず、読者自身の手で「紙の作品」を手に入れられる喜びを提供できるため、非常に満足度の高い企画になります。

・スマホの壁紙やSNSアイコン用の画像をプレゼントするのも喜ばれます。
作中の印象的なセリフを配置した画像や、表紙デザインを使った壁紙などは、読者が日常的に目に触れる場所にアナタの作品を置いてもらえるチャンスです。見るたびに作品のことを思い出してもらえるので、ファンの熱量を維持するのにも役立ちます。

・期間限定でPDFのショートストーリーや未公開原稿を配布するのも素敵です。
「3日間限定無料公開」などの制限を設けることで、特別感やイベント感が高まります。「今しか読めない!」となれば、SNSでの拡散も期待でき、新しい読者の目に留まるきっかけにもなるでしょう。テキストデータなら費用もかかりません。

デジタル配布の一番のメリットは、個人情報を扱わなくて済むという安全性です。住所を聞き出す必要がないので、著者側も読者側も安心して企画に参加できます。

物理的なモノを送るだけがプレゼントではありません。アナタの言葉や世界観を届けることこそが、読者にとっては何よりの贈り物になるはずです。

Q デザインのスキルがありません。どうすればいいですか?
A 無理に凝ったデザインにする必要はありません。たとえば、作中の印象的なセリフをシンプルな背景に載せるだけでも、素敵な待受画像になります。また、最近では初心者でも簡単におしゃれな画像が作れる無料アプリも充実しています。あるいは、文字だけのSS(ショートストーリー)を画像化して配信するのも、小説家らしい素敵なプレゼントになります。

7 一行で心を掴め!タイトル・表紙・プロフィールの力

SNSでは、アナタのKindle本を見てもらえる時間はほんの一瞬です。

その一瞬で「面白そう!」と思わせるためには、だらだらとした説明ではなく、鋭い「フック」が必要です。プロフィール欄や作品紹介は、ただの自己紹介スペースではなく、読者をAmazonサイトの販売ページへ誘導するための「看板」であり「入り口」だと考えましょう。

・作品のコンセプトを「たった一行」で言えるように磨いてみましょう。
たとえば『桃太郎』を「お婆さんが川で拾った桃から生まれた少年が、鬼を退治する話」と説明しても普通すぎて興味が湧きませんよね。でも、「きびだんご一つで命がけ!? ブラック企業も真っ青な、動物たちとの鬼退治」と言い換えたらどうでしょうか? 「えっ、どういうこと?」と思わせるような、意外性やギャップのある一行(ログライン)を作ってみてください。

・プロフィール欄には「何を書いている人か」を一目でわかるように明記しましょう。
「異世界ファンタジーをKDPで出版中」「切ない青春小説を書いています」など、具体的なジャンルや作風を書くことが大切です。読者は自分の好みに合う作品を探しています。「面白そうな人」ではなく「私の好きなジャンルの本を書いている人」だと認識してもらうことで、フォローされる確率がぐっと上がります。

・固定記事には、自信作へのリンクと「最高の一行」を設置しましょう。
タイムラインは流れていきますが、固定記事はずっと一番上にあります。ここに、先ほど磨いた「一行キャッチコピー」と、Amazonの作品ページへのリンクを置いておきます。ふらっと立ち寄った人が、その一行を見てクリックせずにはいられなくなるような、最強の看板を掲げておきましょう。

この「一行で伝える力」は、実はKindle出版の際にも非常に役に立ちます。KDPでタイトルやサブタイトルを決めるとき、あるいは表紙デザインを考えるとき、このスキルがある著者は強いです。日頃からSNSで言葉を短くまとめる練習をしておくと、作家としての武器が一つ増えますよ。

Q キャッチコピーが思いつきません。どうすればいいですか?
A 「もしも○○が××だったら」という組み合わせや、「常識とは逆のこと」を考えてみると作りやすいです。「魔王が勇者を育てる話」とか「絶対に恋をしてはいけない結婚生活」など、読者が「ん? なんで?」と引っかかるポイント(違和感や謎)を作中から探してみてください。

8 「流れる情報」と「溜まる場所」を使い分けて印税を生む資産にする

SNS(XやInstagram)は、情報がどんどん流れて消えていく「フロー型」のメディアです。ここで一生懸命に長文を書いても、数日後には誰にも読まれなくなってしまいます。

せっかく書いたものが消えてしまうのは悲しいですよね。そこで大切なのが、情報を溜めておく「ストック型」の場所との使い分けです。

・SNSはあくまで「チラシ配り」、作品置き場は「図書館」と考えましょう。
XやTikTokなどのSNSは、新しい読者に気付いてもらうための「チラシ」です。そこから、Kindleストア(Amazon)、Note、カクヨム、なろう、あるいは自身のブログといった、過去の作品や記事がきれいに整理されている「図書館(ストック場所)」へ誘導するイメージを持ちましょう。

・SNSで反応が良かった投稿は、まとめて「図書館」に保存しましょう。
日々のつぶやきや短編小説の中で、特に「いいね」が多かったものは、後から電子書籍化したり、Noteなどにまとめて記事にしましょう。そうすれば、新しくファンになってくれた人が、アナタの過去の傑作を一気に読み返すことができます。これがアナタの「印税や収益を生む資産」になります。

・入り口(SNS)と行き先(ストック場所)をしっかりつなぎましょう。
SNSのプロフィール欄には、必ずこの「図書館(Amazon著者ページなど)」へのリンクを貼っておきます。「ここに行けば、もっとたくさん読めるよ」という案内板を出しておくのです。こうすることで、アナタが寝ている間も、過去に書いたKindle本や記事が勝手に働いて、新しいファンを楽しませてくれます。

毎日投稿することに疲れてしまうのは、「投稿し続けなければ忘れられる」という恐怖があるからです。でも、しっかりとした「図書館」を作っておけば、焦る必要はありません。SNSは気楽な挨拶の場、作品は別の場所でじっくり読んでもらう。この切り分けができると、気持ちがとても楽になりますよ。

Q どこのサイトを「図書館」にするのがおすすめですか?
A 小説を読んでもらうなら「カクヨム」や「小説家になろう」などの投稿サイトが読みやすくて定番です。エッセイや創作論、日記なども含めて保存したいなら「Note」がデザインも綺麗でおすすめです。あまり手を広げすぎず、自分が管理しやすい場所を一つ決めて、そこを充実させていきましょう。

おわりに

SNS運用のテクニックをいくつかご紹介してきましたが、一番大切なのは「KDPで作品を出版し続けること」です。

どんなに素晴らしい発信をしても、肝心のKindle本が止まってしまっては元も子もありません。

SNSはあくまで、アナタの電子書籍をより多くの人に届け、楽しんでもらうための「補助ツール」です。今回ご紹介した方法も、すべてを完璧にこなそうとする必要はありません。「これなら隙間時間にできそうだな」「今日は動画を撮ってみようかな」と思えるものから、少しずつ試してみてください。

日常の小さな発信を無理なく積み重ねていくこと。そして、仲間とつながり、作品を大切に保存していくこと。

それが、Kindle Unlimited読者も含めたファンとの信頼関係を築き、アナタの作品が多くの方の端末に並ぶ未来への近道です。

いつか訪れるベストセラーやメディア化といった大きな夢に向かって、アナタのペースで楽しみながら創作活動を続けていきましょう!

 

 

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アナタの専門性や経験をもっと多くの人に知ってもらえたら…そんな願いを、電子書籍とSNSがしっかり後押ししてくれる一冊です。
自分の“好き”や“得意”を言葉にして伝えることで、共感してくれるフォロワーが増え、信頼とつながりが生まれていきます。
初心者でも安心して取り組める内容なので、オンラインで自分の力を発信したい方にぴったりです。

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