意外とカンタン♬電子書籍の出版「難しいと思ってたんでしょ！そんなコトないですヨ☺」その８１０
～【Amazon KDP】Kindle出版で売上が変わる！ビジネス書のフォーマット選択方法と成功ロードマップ〜

「【Amazon KDP】Kindle出版で売上が変わる！ビジネス書のフォーマット選択方法と成功ロードマップ」

 

 

 

はじめに

「心を込めたビジネス書を書き上げた！
でも、Amazon KDPで電子書籍を出版するときのファイル形式って、何を選べばいいんだろう？」

「もしレイアウトが崩れて、Kindleストアの読者から低評価を付けられたらどうしよう…」

そんな期待と少しの不安で、胸が高鳴ってはいませんか？

あなたがこの本を書いた目的は何でしょう。
専門家としての権威性を高めるためですか？
副業として印税収入の柱を築くためでしょうか？
それとも、自社のサービスへつながる見込み客を獲得するためかもしれません。

どんな目的であれ、その達成の鍵を握るのが、読者の「読みやすさ」という体験です。

電子書籍の販売では、読者がストレスなくスラスラと読み進められる環境こそが、あなたの知識やメッセージを届けるための、何よりの「おもてなし」なのです。

この記事は、単なるフォーマット選びの解説書ではありません。
あなたのKindle出版の目的を達成するための、戦略的なガイドブックです。

読み終える頃には、あなたのビジネス書に最もふさわしいフォーマットが明確になり、「これならできる！」と心が躍るはずです。
さあ、一緒にあなたの目標達成への道筋を描いていきましょう。

0. 【KDP出版の注意点】なぜフォーマット選びがKindleでの販売戦略を左右するのか？

本題に入る前に、最も大切なことをお伝えします。
フォーマット選びは、単なる技術的な選択ではなく、あなたの「Kindle出版における販売戦略そのもの」である、ということです。

例えば、自社サービスへのリード獲得が目的なら、読者にストレスなく最後まで読んでもらい、巻末の案内ページへスムーズに誘導する必要があります。
この場合、スマホでも読みやすいリフロー型が圧倒的に有利です。

一方で、デザイン性の高いポートフォリオのような書籍で自身のブランディングを高めたいなら、固定レイアウトが強力な武器になるでしょう。

このように、フォーマットはあなたの目的と読者をつなぐ「橋」の役割を果たします。
どの橋を架けるかで、読者があなたのコンテンツを渡ってきてくれる確率が大きく変わるのです。

・【この章のポイント】

・ フォーマット選びは、技術ではなく「戦略」と心得ましょう。

・ 自分の出版目的（権威性、収入、リード獲得など）を明確にすることが、最適な選択への近道です。

 

Q&A よくある質問

Q. フォーマット選びで失敗すると、具体的にどんなデメリットがあるのでしょうか？

A. 最も残念なのは、内容が素晴らしいにもかかわらず「読みにくい」という理由だけで低評価レビューが付いてしまうことです。
例えば「スマホだと文字が小さすぎて読めない」「図が崩れていて意味が分からない」といった評価です。
一度付いた低評価は売上に長く影響します。
フォーマット選びは、そうした悲しい事態を未然に防ぐための、重要なリスク管理でもあるのです。

1. 【コンテンツ作成の第一歩】あなたの電子書籍はどのタイプ？

さて、戦略の重要性がわかったところで、あなたのビジネス書が持つ特徴を客観的に見ていきましょう。
あなたが情熱を注いで書き上げた本は、主にどのような力で読者に価値を届けますか？

・ 伝え方のタイプから考える本の分類

・ 文章でロジックを伝える「解説・ノウハウ型」
（例：マーケティング理論、プログラミング入門、投資術など）

・ 図解やグラフで視覚的に訴える「図解・ビジュアル型」
（例：デザイン思考の教科書、統計データの図解集、プレゼン資料作成術など）

・ 体験談で読者を引き込む「体験談・エピソード型」
（例：起業の失敗談、営業トップの仕事哲学、プロジェクト奮闘記など）

 

もちろん、これらの要素が複合的に絡み合っている書籍も多いでしょう。
大切なのは、あなたが「読者に何を一番届けたいか」という軸を明確にすること。
この軸が、この後の最適なフォーマット選びの羅針盤になります。

・【この章のポイント】

・ 自分の本が「文章主体」か「ビジュアル主体」かを判断しましょう。

・ この判断が、次のステップでのフォーマット決定に直結します。

 

Q&A よくある質問

Q. 私の本は、文章も多いですが、理解を助けるための図解も少し入っています。どのタイプに当てはまりますか？

A. 素晴らしいですね！多くの優れたビジネス書は、複数の要素を兼ね備えています。
その場合、あなたが読者に「より強く印象付けたい」のはどちらかを基準に考えてみましょう。
「ロジカルな文章で深く納得してほしい」のか、「図解で直感的に理解してほしい」のか。
もし図解が文章の補足程度であれば、次の章で解説する「リフロー型」でのEPUB作成で全く問題なく対応できますよ。

2. 文章が主体のKindle本なら「EPUB作成（リフロー型）」で読者を魅了する

あなたの本が「解説・ノウハウ型」や「体験談・エピソード型」のように、文章をじっくり読んでもらうことを主眼に置くなら、この「EPUB（リフロー型）」という形式での電子書籍作成が断然おすすめです。

・ 1つ目のポイント

→ 文章が中心ならEPUB（リフロー型）が最適解

文章量の多いビジネス書には、読者の閲覧端末に合わせて文字の大きさや表示が自動で調整されるEPUB形式が最適です。
スマートフォンでも読みやすく、読者が自分好みに文字サイズを変更できるため、読書体験が向上します。
現在、Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシングではこのEPUB形式が標準として推奨されています。

リフロー型を選ぶと、あなたのKindle本はまるで水のように、どんな形の器（端末）にもしなやかにフィットします。
通勤電車でスマホの小さな画面で読む読者には、文字が画面いっぱいに広がって心地よく。
自宅でタブレットでじっくり読む読者には、目に優しい文字サイズで表示される。
この「読者への優しさ」が、高評価レビューにつながるのです。

・【この章のポイント】

・ リフロー型は、どんな端末でも最適表示される「読者フレンドリー」な形式です。

・ 特にスマホ読者が多いビジネス書との相性は抜群です。

 

Q&A よくある質問

Q. 昔は「MOBI（モビ）」という形式が良いと聞いたのですが、今は利用しない方がいいのでしょうか？

A. そこ、すごく良い質問ですね！実は、ここが最近の大きな変更点で、正直びっくりした著者の方も多いんです。
結論から言うと、はい、MOBIはもう使わない方がより良い選択です。
具体的には、2025年3月以降、固定レイアウトのMOBI形式はサポート対象外となりました。
なので、これから新しく出版するあなたにとっては、MOBIは時代に合わない選択肢になってしまった、と考えてください。
今は断然、EPUBやKPF形式が主流。安心して読者に届けるためにも、新しい標準に合わせていきましょうね。

3. 【KDPの裏技】デザインで差がつく電子書籍は「固定レイアウト」という方法

もしあなたの本が「図解・ビジュアル型」で、ページ全体のデザインそのものに価値があるなら、「固定レイアウト」が選択肢に入ります。

・ 2つ目のポイント

→ 図表やデザインを重視するなら固定レイアウト

雑誌のように図表やイラストを多用し、デザイン性を維持したい場合は固定レイアウトが有効です。
ただし、読者は文字サイズを変更できず、特にスマートフォンでは読みにくくなるデメリットも。
読者がどのような環境で読むかを想像し、慎重に選択しましょう。
作成の際は、WordやPDFからAmazonの無料ツールを利用して専用形式（KPF）に変換すると、エラーも少なく簡単です。

この形式を選ぶと、スマホではページ全体が縮小されて表示されるイメージです。
読者は指でピンチアウトして拡大する必要があり、これは少なからず読書の手間となります。
この点を許容してでも、デザインの統一感を優先したい場合にのみ、選択すべき「伝家の宝刀」と言えるでしょう。

ここで、とっても便利な無料ツール「Kindle Create」を紹介したいのですが、一つだけ、胸に手を当てて聞いてほしい大切な注意点があるんです。
実はこのツール、2025年現在、「日本語の文章が中心のリフロー型」の電子書籍には、まだ対応していないんです。
これを知らずに進めると、「あれ、うまくできない！」と時間をロスして悔しい思いをするかもしれません。
でも大丈夫。このツールが真価を発揮するのは、まさにこの「固定レイアウト」を作る時なんです。
WordやPDFで作ったデザイン性の高い原稿をドラッグ＆ドロップするだけで、驚くほど簡単に固定レイアウト用のデータ（KPF形式）へ変換してくれますよ。

・【この章のポイント】

・ 固定レイアウトは、デザインを完璧に維持できるのが最大のメリットです。

・ 一方で、スマホでは読みにくいという大きなデメリットを理解した上で選択しましょう。

 

Q&A よくある質問

Q. 固定レイアウトを選んだ場合、ペーパーバック版（紙の書籍）も作りやすいですか？

A. はい、作りやすい傾向にあります。
固定レイアウト用に作成したPDFデータは、ペーパーバック版の入稿データとしても転用しやすいという利点があります。
もしあなたが電子書籍と同時に紙の書籍の出版も視野に入れているのであれば、この点は大きなメリットになるかもしれません。
ただし、その場合でも電子版の「スマホでの読みにくさ」という課題は残るため、両方のメリット・デメリットを天秤にかけて判断することが必要です。

4. 【無料ツール活用】Kindle出版の失敗を防ぐ最終チェック方法と注意点

フォーマットが決まったら、いよいよ最終チェックです。
これを怠ると、これまでの努力が読者に最高の形で届かないかもしれません。
Amazon公式の無料サービス「Kindle Previewer」を使い、完璧な一冊に仕上げましょう。

・ 3つ目のポイント

→ 発行前に「Kindle Previewer」で必ず実機チェック

出版申請の前には、Amazon公式の無料ツール「Kindle Previewer」や、お手持ちのスマートフォン、タブレット実機で表示を必ず確認しましょう。
行間や文字サイズ、画像の表示崩れが起きていないか、読者目線で厳しくチェックすることが、低評価を防ぐ上で非常に重要です。

以下のチェックリストを使い、一つひとつ指差し確認する気持ちで臨んでください。

・【出版前・最終チェックリスト】

□ 文字サイズはデフォルト設定で読みやすいか？

□ 行間は詰まりすぎていないか、または空きすぎていないか？

□ 画像は鮮明か？（特に図解内の小さな文字は読めるか？）

□ 設定した目次をタップして、全ての項目に正しく飛べるか？

□ スマホ（縦持ち）での表示は崩れていないか？

□ タブレット（横持ち）での表示は崩れていないか？

□ 自分の実機（スマホ）で、ストレスなく読み進められるか？

 

Q&A よくある失敗談

Q. プレビューツールで見たときは問題なかったのに、出版後に読者から「スマホですごく読みにくい」と指摘されてしまいました。なぜでしょうか？

A. これは本当に「あるある」な話で、がっかりしますよね。
原因は、プレビューツールという「シミュレーター」の画面だけで満足してしまった場合によく起こる事態です。
ツールはあくまで確認補助。
最終的には、あなた自身が読者になりきって、いつも使っているスマートフォンで実際に読んでみるのが最も確実な方法です。
スクロールの滑らかさやページのめくりやすさなど、ツールでは分からない「体感的な読みやすさ」までチェックしてこそ、完璧な一冊に仕上がります。

おわりに：フォーマット選びは、希望に満ちた未来への第一歩

ここまで、あなたのKindle出版の目的を達成するためのフォーマット選びについて、具体的なロードマップを示してきました。

あなたの本のタイプを診断し、最適なフォーマットを選び、完璧なチェックを経て出版する。
この流れが、あなたのビジネス書を素晴らしい結果へと導きます。

しかし、これはゴールではありません。

素晴らしいフォーマットを選んだら、次は読者の心をつかむ「表紙デザイン」、思わずクリックしたくなる「タイトル」、そしてあなたの価値を正しく伝える「価格設定」といった、さらなる挑戦が待っています。

フォーマット選びは、その希望に満ちた未来へつながる、最も重要で、そして確実な第一歩なのです。

さあ、この記事を閉じたら、まずは第一歩を踏み出してみましょう。

ご自身の原稿がどのタイプに当てはまるか、そしてセルフ出版の目的は何か、ノートに3つのキーワードで書き出してみてください。
それが、あなたの目標達成に向けた具体的なアクションの始まりです。

 

 

「図解でわかる kindle出版はじめての教科書」宮原　航 (著)のご紹介のご紹介

Kindle出版に興味はあるけど、最初の一歩がこわい――そんなアナタに寄り添う一冊です。
著者の実体験をもとに、図解でやさしく出版までの道のりを解説。
迷いや不安もこの本がそっと後押ししてくれるから、「やってみたい」が「できた！」に変わります。
電子書籍デビューを本気で考える方にぴったりです。

※画像はイメージです

 

 

 

 

意外とカンタン！

電子書籍出版までの１０ステップ