意外とカンタン♬電子書籍の出版「難しいと思ってたんでしょ！そんなコトないですヨ☺」その８５７
～【小説の収益化】Kindle出版やKDPで「面白いのに売れない」を卒業！読者に愛され稼ぐ4つの方法〜

「【小説の収益化】Kindle出版やKDPで『面白いのに売れない』を卒業！読者に愛され稼ぐ4つの方法」

 

 

 

はじめに

何時間もかけて、魂を削って書いた小説。
自分では最高に面白いと思っているのに、AmazonのKDP（Kindleダイレクトパブリッシング）や投稿サイトで公開ボタンを押しても反応がない……。
PV（閲覧数）やKENP（既読ページ数）が増えない、感想が来ない、もちろん印税などの収益なんて夢のまた夢。
そんな悔しい思いを抱えていませんか？

「なぜ読んでくれないんだ！」と叫びたくなる気持ち、痛いほどわかります。
でも、そこで落ち込む必要はありません。
もしかすると、作品のクオリティ以外の部分で損をしている可能性があるからです。

AmazonやWeb上で読者に届かないのは、アナタの小説がつまらないからではありません。
「そこに面白い本（電子書籍）がある」と気づかれていない、あるいは「読み続けたくなる仕掛け」がほんの少し足りていないだけかもしれないのです。

ここでは、ただひたすら書くだけでは越えられない「Kindle出版や小説収益化の壁」を突破するための、実践的な方法と戦略をお伝えします。
これは、アナタの情熱を読者に正しく届けるための大切な技術です。
少し長くなりますが、アナタの作家人生を大きく変えるヒントが詰まっています。
未来の読者との出会いに胸を躍らせながら、ぜひ最後までお付き合いください。

1 Kindle出版やWeb小説で「書きたい」と「読みたい」の交差点を見つける

小説や電子書籍を書く上で、最初のハードルとなるのがテーマ選びです。「自分が書きたいものを書く」のは尊いことですが、収益化を目指すなら、少しだけ視点を変える必要があります。誰もいない荒野で叫ぶのではなく、人が集まっている広場で声をかけるイメージを持ちましょう。アナタの「好き」を殺すのではなく、読者の「好き」と握手できる場所を探すのです。

・読者の悩みやAmazonランキング等のトレンドをリサーチし、今求められるテーマを選ぶ
「今、読者が何に疲れていて、何を求めているのか」を知ることはとても大切です。たとえば、現実社会に疲れている人が多いときは、スカッとする展開や癒やしの要素が好まれます。自分が書きたいテーマの中に、そうした「読者が欲している感情」を満たす要素をひとつでも入れると、興味を持ってもらえる確率がグンと上がります。

・市場のニーズに合わせて作品（コンテンツ）をブラッシュアップする
書き上がったあとも、客観的な視点で「商品」として磨き上げましょう。たとえば、「この展開は自分的には熱いけれど、今の読者層には少し重すぎるかもしれない」と感じたら、導入部分だけは軽やかにしてみるなど、読者が入りやすいようにドアを広げてあげる作業が必要です。これは迎合ではなく、読者への「おもてなし」です。

・自分の仕事や趣味の経験を「エンタメ」に変換する
流行を追うだけでは埋もれてしまいますが、そこに「アナタだけの強み」を掛け合わせると唯一無二の武器になります。たとえば、異世界ものでも「営業職の経験を生かした交渉術」や「カフェ店員の知識を生かした接客描写」など、身近な実体験を詳しく描写するだけでリアリティが生まれます。「ブラック企業での苦労」や「マニアックな趣味」も、小説の中では輝くネタになるのです。

「自分が書きたい」と「読者が読みたい」が重なるポイント。そこを見つけ出すリサーチこそが、Kindle出版などでの収益化への第一歩となります。読者の顔を思い浮かべながら、アナタの情熱を注ぎ込める場所を丁寧に探ってみてください。

Q. トレンドを追いかけると、ありきたりな作品になりませんか？
A. おっしゃる通り、人気ジャンルをそのままコピーしただけでは、数ある作品の中に埋もれてしまいます。これを「コモディティ化（一般化）」と呼びます。
重要なのは、流行の枠組みを借りつつ、アナタにしか書けない独自のスパイスを加えることです。「異世界転生」という流行り廃りのない器に、アナタが詳しい「料理」や「建築」の知識を注ぎ込むようなイメージです。これなら、執筆のモチベーションを維持しながら、読者の興味も引けます。

Q. 自分の書きたいジャンルがマイナー過ぎる場合はどうすればいいですか？
A. その場合は、「ジャンルの入り口」を工夫しましょう。
設定やキャラクターの一部に、多くの人が共感しやすい要素やトレンドを少し混ぜるだけでも、間口は広がります。コアな要素は作品の中盤以降で存分に発揮すれば、読者もついてきてくれるはずです。

2 Amazon KDPなど自分に合った場所で濃いファンを作る

良い作品を書けば、自然と人が集まってくる……残念ながら、現代のWeb小説や電子書籍市場では、待っているだけでは奇跡は起きません。アナタの作品を、読者がいる場所へ積極的に運ぶ必要があります。お店を開いても、看板を出さなければお客様は気づいてくれませんよね。それと同じで、まずは「ここにありますよ！」と知らせる活動が不可欠です。

・無料キャンペーンやKDPセレクト活用で認知度アップを図る
KDPセレクトに登録（90日間のAmazon独占配信が条件）すると、Kindle Unlimited（読み放題）の対象になり、読まれたページ数（KENP）に応じて分配金が入ります。さらに、90日間に最大5日間の「無料キャンペーン」も実施可能です。これはスーパーの試食コーナーと同じ。「一口食べて美味しかったら買ってください」というスタンスで、まずは作品の味を知ってもらうために利用しましょう。

・同じ志を持つ「作家仲間」とつながり、紹介し合う
執筆や個人出版は孤独な作業ですが、宣伝まで一人で戦う必要はありません。SNSや投稿サイトで、同じようなジャンルを書いている作家さんと交流してみましょう。お互いの作品を読み合い、感想を言い合ったり、紹介し合ったりすることで、相手のファンがアナタの作品にも興味を持ってくれることがあります。「ライバル」ではなく「戦友」を見つける気持ちで、横のつながりを大切にしてください。

・自分の作風に合ったプラットフォーム（KDP等）を選定する
「小説家になろう」「カクヨム」、そしてAmazonの「Kindle（KDP）」や「note」など、投稿・出版サービスにはそれぞれ「色」があります。男性向けファンタジーが好まれる場所、女性向け恋愛小説が強い場所、エッセイや純文学が読まれやすい場所などさまざまです。自分の作品がどこなら一番輝けるのか、住む場所を選ぶように慎重に吟味しましょう。

無料キャンペーンやKindle Unlimitedはあくまで「試食」です。そこで「美味しい！」と思ってもらい、シェフであるアナタのファンになってもらう。そうして初めて、印税などの収益につながる土台が出来上がります。焦らずじっくりと、読者や仲間との信頼関係を築いていきましょう。

Q. 毎日SNSで作品のURLを投稿していますが、誰もクリックしてくれません。
A. 宣伝ばかりのアカウントは、読者から敬遠されがちです。
SNSは「看板」ではなく「交流の場」と考えてみてください。作品の宣伝だけでなく、創作の裏話や、アナタという作家の人柄が見える投稿を混ぜることで、親近感が湧きます。「この人が書く作品なら読んでみようかな」と思ってもらえる信頼関係（ファン化）を築くことが先決です。

Q. どのサイトで公開するのが一番良いのでしょうか？
A. プラットフォーム選びは非常に重要です。
前述の通り、それぞれの場所には異なる読者層が存在します。自分の作品のテイストと、そのサイトにいる読者の好みが合致しているか、しっかりと調査してから投稿先を決めましょう。もし判断が難しい場合は、複数のサイトに試しに投稿してみて、反応が良い場所に軸足を移すのもひとつの手です。

3 電子書籍の中身までたどり着かせるための表紙デザインとパッケージング

「読めば絶対に面白さがわかる！」という自信作でも、そもそもページを開いてもらえなければ存在しないのと同じです。膨大な数の本や小説が溢れるネットの海で、読者は数秒の判断で読むかどうかを決めています。中身が最高だからこそ、外見や入り口で損をしないよう、徹底的にこだわり抜く必要があります。

・表紙デザインやタイトル、冒頭のインパクトを強化する
タイトルは作品の「顔」であり、最強の営業マンです。「何が書いてあるのか」「読むとどんな気分になれるのか」が一目でわかるタイトルをつけましょう。おしゃれで抽象的なタイトルも素敵ですが、無名の新人がKindle本などを読んでもらうためには、中身が想像できる具体的な言葉を選ぶほうが、クリックされる確率は格段に上がります。また、電子書籍において「表紙デザイン」は非常に重要です。

・“最初の一瞬”で引き込めば読者の心もつかめます
Web小説や電子書籍の読者はとてもせっかちです。冒頭の数行、あるいは最初の1ページで「自分に合うかどうか」を判断します。だらだらと長い情景描写から始めるのではなく、衝撃的なセリフや、事件の予兆、魅力的なキャラクターの登場など、続きが気になってページをめくりたくなるような「フック（引き）」を用意してください。

・Amazonの商品ページやあらすじで「読むメリット」を提示する
タイトルで興味を持った読者が次に読むのが「あらすじ（内容紹介）」です。ここでは単にストーリーを要約するだけでなく、「この作品を読むとどんなワクワク体験ができるか」をプレゼンする気持ちで書きましょう。「大逆転劇でスカッとする」「涙なしでは読めない」など、読書体験後の感情を想像させる言葉を入れるのがポイントです。

この「入り口」の工夫、いわゆる本のパッケージングに全力を注いでください。それは、アナタの作品を見つけようとしてくれている読者への親切心でもあります。「ここに面白いものがあるよ」とわかりやすく看板を掲げて、迷子にさせないように誘導してあげましょう。

Q. タイトルで内容を全部説明するのは野暮じゃないですか？
A. 書籍ならシンプルなタイトルも素敵ですが、Web小説やKindle出版では「タイトル＝あらすじ」の役割を果たすことが多いです。
読者は忙しい中で読む作品を探しています。「どんな得がある話なのか」が一目でわかるタイトルでないと、スルーされてしまうのが現実です。野暮だと恐れずに、作品の売り（ウリ）を明確に伝えるタイトルを検討してみてください。

Q. インパクト重視で、内容と違うタイトルにするのはアリですか？
A. それは「釣りタイトル（ミスリード）」となり、逆効果です。
クリックはされるかもしれませんが、読み始めてすぐに「期待していた内容と違う」と判断され、離脱されてしまいます。最悪の場合、低評価や悪い口コミにつながるリスクがあり、Amazonのガイドライン違反になる可能性もあります。あくまで「作品の魅力を正しく、かつ魅力的に伝える」ためのインパクトを目指しましょう。

4 読者を逃さず、さらに印税・収益を安定させる「継続と分析」

ここまでは「読んでもらうきっかけ」の話でしたが、収益化において同じくらい重要なのが「読み続けてもらうこと」と「作品を増やすこと」です。1人の読者が長く読み続けてくれればくれるほど、そして多くの作品を読んでくれればくれるほど、印税や収益は安定していきます。ここでは、一発屋で終わらないための、プロの視点をお伝えします。

・「次が気になって仕方ない！」を作るクリフハンガーを利用する
読者は常に離脱するタイミングを探しています。特にWeb小説では、章の終わりや話の区切りで「今日はもういいか」と思われたら負けです。そこで有効なのが「クリフハンガー（崖っぷち）」という手法です。話の最後を、ピンチの瞬間や、衝撃的な事実が明かされた瞬間で終わらせるのです。「えっ、どうなるの！？」という強い引きがあれば、読者は思わず次のページをクリックしてしまいます。

・コンテンツを「ストック」して、読者を自分の世界に囲い込む
1つの作品だけで収益を上げ続けるのは、とても難しいことです。しかし、作品が2つ、3つと増えていくと状況が変わります。Amazonなどのストアでは「この著者の他の本」が表示されやすくなるため、「この著者のAという作品が面白かったから、Bという作品も読んでみよう」という動き（回遊）が生まれるからです。一発逆転を狙わず、コツコツと作品数を積み上げる「ストック」の力を信じてください。

・「KENP」や「販売数」など、具体的な数字を分析する
「面白い」かどうかの判断を、感覚だけに頼るのは危険です。KDPのレポートや管理ページで見られるデータを見てみましょう。KDPでは「第1話から第2話への移動率」などの詳細データは見られませんが、「KENP（読まれたページ数）」の推移を見れば、読者が途中で離脱していないか推測できます。一方、カクヨムなどの投稿サイトでは、各話ごとの離脱率が見られる場合もあります。数字は残酷ですが、正直な先生です。ここを直視して修正できる人だけが、プロへの道を歩めます。

書き続けることはマラソンのようなものです。息切れしないようにペース配分をしながら、同時に「どうすればもっと長く走れるか」をデータで確認する。この地道な繰り返しが、アナタの著者としての足腰を強くしてくれます。

Q. なかなか2作目が書けず、スランプ気味です。
A. 無理に長編を書こうとせず、短編でも良いので「完結させる」癖をつけましょう。
完結した作品があるという事実は、読者に「この人はエタる（未完で放置する）心配がない」という安心感を与えます。短い作品でも「作品リスト」に並ぶ数が増えれば、それだけで読者からの信頼度は上がり、過去作も読まれやすくなります。

Q. 数字を見るのが怖いです。心が折れそうです。
A. お気持ち、よくわかります。自分の評価が数字で突きつけられるのは辛いですよね。
ですが、その数字は「アナタの人格」への評価ではありません。あくまで「今回の作品の、今の状態」への反応にすぎません。「あ、ここは読者にウケなかったんだな、次は変えてみよう」と、ゲームの攻略法を探すような軽い気持ちで捉えてみてください。数字と上手に付き合えるようになると、改善のスピードが劇的に上がります。

おわりに

ここまで、小説やKindle出版で収益化するための戦略を4つのステップでお伝えしてきました。
「マーケティング」や「戦略」、「分析」という言葉を聞くと、「作品を売るために魂を売るのか」と抵抗を感じる方もいるかもしれません。

ですが、決してそうではないのです。
マーケティングとは、アナタが全力を注いで生み出した大切な作品を、それを必要としている読者の手元へ「正しく届ける」ための優しさであり、技術です。

収益化の壁を越えた先には、アナタの作品を心待ちにしてくれるファンとの交流や、好きなこと（執筆・出版）で対価を得られる作家としての充実感が待っています。
「アナタの小説のおかげで救われました」「次の本も必ず買います」
そんな言葉をもらえる未来を想像してみてください。

もし、思うような結果が出なくても、そこで筆を折らないでください。
KDPの販売数やKENPなどの数字（データ）は、アナタを否定するものではなく、「次はここを直せばもっと良くなる」と教えてくれる道しるべです。
数字を冷静に分析し、修正を繰り返すこと。
その試行錯誤の先に、アナタの作品を心から愛してくれる読者との出会いが待っています。

アナタの創作活動が、実りある結果につながることを心から応援しています。

 

 

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