「【Kindle出版のやり方】KDP・note・BOOTHどっちがいい?賢い使い分けと電子書籍で収益を増やす方法」

はじめに
「自分には特別な才能なんてないし……」
ふと、そんなふうに思ってしまうこと、ありませんか?
その気持ち、痛いほどよくわかります。すごい経歴の著者さんを見ると、どうしても自分と比べてしまいますよね。
でも、少しだけ周りを見渡してみてください。
アナタが当たり前にやっている「毎日の時短レシピ」、趣味で極めた「ハンドメイドのコツ」、あるいは苦労して乗り越えた「育児や仕事の効率化術」。
これらはすべて、今まさに困っている誰かの悩みを解決する、立派な「Kindle本(ビジネス書・実用書)」の種になるんです。
ビジネス書といっても、難しい経済の話である必要はありません。
「誰かの役に立つノウハウ」であれば、それは立派な資産です。
でも、せっかく勇気を出して「電子書籍」として書くなら、できるだけ多くの人に届けたいですし、正直なところ、しっかり「印税(収益)」にもつなげたいですよね。
「KDP(Amazon)? note? なんだか難しそう」と迷う必要はありません。
それぞれのサービスには「得意な役割」があります。
これらをパズルのように組み合わせることで、アナタの日常の知恵が、誰かの救いになり、そしてアナタ自身を助ける収益の柱へと変わっていきます。
その具体的な「出版方法」を、お茶でも飲みながら話すようなつもりで、一緒に見ていきましょう。
1 KDP(Amazon)・note・BOOTHの特徴とは? 電子書籍出版サービスの「得意技」を知りましょう
自分の本を出す場所として、代表的な3つのサービスには、それぞれ明確な役割があります。これらを知ることは、アナタの知識を「どこで販売すれば一番輝くか」を知ることと同じです。
・KDP(Amazon Kindle)は「新しい読者との出会い」を作る玄関口です
世界最大の本屋さんであるAmazon。ここに「収納術」や「ダイエット法」などの本を置く最大のメリットは、悩みを検索している人が向こうから見つけてくれることです。
さらにKDPには、ロイヤリティ(印税率)を「35%」か「70%」から選べるという魅力的な仕組みがあります。特に「Kindle Unlimited(読み放題)」の対象にすれば、無名の著者の本でも「ちょっと読んでみようかな」と無料で気軽にダウンロードしてもらえます。アナタの知識が、海を越えて見知らぬ誰かの役に立つ。そんな胸が躍るような出会いがここにはあります。
・noteは「ファンと温かい関係」を築くリビングルームです
Amazonが「書店」なら、noteはアナタの「お家」です。ここでは、ノウハウのコンテンツだけでなく、「なぜその料理を作ったのか」「失敗したときはどう立ち直ったか」といったプロセスや想いを発信できます。
手数料は売上の約15〜25%程度引かれますが、その分、読者はそのストーリーに共感し、「この先生から教わりたい」という気持ちを抱いてくれます。記事ごとの販売やコメント機能を通じて、読者と直接やり取りができるため、濃いファン(応援してくれる人)との深いつながりを作るのに最適な場所です。
・BOOTHは「実践ツール」を販売するための道具箱です
本を読んだ読者が「よし、やってみよう!」と思ったとき、最初につまずくのは「準備」です。そんなとき、BOOTHがあれば「そのまま使える家計簿Excel」「印刷して使える型紙PDF」「著者の応援ボイス」など、デジタルコンテンツ(データ)を直接販売できます。
そして何より嬉しいのが、手数料の安さです。「10.6%+税」というのは、他の販売サイトと比べてもかなり良心的。だからこそ、少しこだわった高単価な教材や、かゆい所に手が届く便利ツールを置くのにぴったりなんです。
このように、3つのサービスはそれぞれ違う顔を持っています。Amazon Kindleで広く知ってもらい、noteで想いを伝え、BOOTHで便利な道具を渡す。この流れを作ることで、アナタは単なる「物知りな人」から、読者の人生を変える「先生」や「専門家」として信頼されるようになります。
Q KDP以外は難しそうで手が出せないのですが、どうすればいいですか?
A 確かに新しいツールや作成方法を覚えるのは億劫に感じるかもしれませんね。正直、私も最初は面倒くさいなと思いました。でも、最初からすべてを完璧にこなす必要はありません。まずはKDPで電子書籍を出版し、慣れてきたら「読者との交流用にnoteのアカウントを作成してみる」「特典データを配るためにBOOTHを利用してみる」といった具合に、少しずつ広げていけば大丈夫です。一つずつステップを踏んでいきましょう。
2 ここだけは気をつけて! KDPセレクトの注意点! 電子書籍の「独占販売」規約と出版のルール
明るい未来の話の前に、一つだけ大切な約束事をお伝えします。これを知らずに進めると、せっかくの努力が水の泡になりかねません。安全に活動を続けるための、とてもシンプルな「Kindle出版の注意点」です。
・Amazonの「読み放題(KDPセレクト)」に登録するなら「独占」が条件です
Amazonで多くの人に読んでもらうための切り札「KDPセレクト(Kindle Unlimited・読み放題対象への登録)」。これを利用して配当金(印税)を得るためには、「その電子書籍のコンテンツ(データ)はAmazonだけで独占販売する」という条件を守る必要があります。「Amazonで読み放題にする代わりに、他では売らないでね」という約束です。
・内容の「使い回し」は規約違反になるリスクが高いので要注意です
よくやってしまいがちなのが、「Amazonで出したダイエット本の原稿」を、そのままコピーして「noteの有料記事」で売ったり、「BOOTHでPDF教材」として販売してしまうケースです。これは絶対にNGです。「Amazonでしか読めない」という約束を破ることになるからです。悪気はなくても、Amazonから警告が来たり、最悪の場合はアカウント停止などのペナルティを受ける可能性があるので気をつけましょう。
・プラットフォームごとに「役割と内容」を分ければ、むしろ価値が上がります
「えっ、じゃあ全部は利用できないの?」と不安にならないでくださいね。中身を分ければいいだけなんです。KDPでは「ダイエットの理論と基本ルール」を書き、noteでは「日々の食事日記やメンタル管理」を綴り、BOOTHでは「書き込み式ダイエットカレンダー」を売る。こうすれば規約違反にならないどころか、読者は「全部欲しい!」と喜んでくれます。
このルールさえ守れば、恐れることは何もありません。場所ごとに提供するプレゼント(コンテンツ)を変えることで、読者の満足度は上がり、アナタの収益ポイントも複数に増えます。「一つの原稿を使い回さない」ことだけ覚えておけば、アナタの個人出版活動は安全で、かつ豊かなものになりますよ。
Q うっかり同じ内容を別の場所でも公開してしまったら、どうなりますか?
A ヒヤッとする瞬間ですよね。一般的な事例として、Amazonから「権利確認」のメールが届き、該当する書籍の販売・出版が停止されるケースがあります。もし同じテーマで発信したい場合は、内容を大幅にリライトするか、切り口を変えて「別の作品」として扱う工夫が必要です。
3 Kindle出版とnote・BOOTHを連携させる方法! メディアミックスで収益を最大化する戦略
ルールがわかれば、あとは実践あるのみです。3つの場所をつなげて、読者をスムーズに案内する「導線」を作りましょう。これが完成すれば、アナタが寝ている間も、この仕組みが自動的に価値を届け続けてくれます。想像すると、ちょっとワクワクしませんか?
・ステップ1 KDPで「本編」を出版し、広く認知を広げましょう
まずはAmazonで、アナタのノウハウをまとめた「教科書」となる電子書籍を出版します。「初心者でもできる〇〇」といったタイトルで、悩んでいる人に解決策を提示してあげましょう。Kindle Unlimited(読み放題)を通じて多くの人の目に触れることで、「こんなにわかりやすく教えてくれる人がいたんだ!」と、新しいファンとの出会いがここから始まります。
・ステップ2 巻末リンクからnoteへ誘導し、コラムで「ファン化」します
本を読み終えて「もっと知りたい」と思った読者を、本の最後にあるリンクからnoteへ招待します。「書籍には入りきらなかった裏ワザ」や「最新の好事例」などを見せることで、読者の信頼は確信に変わります。一方通行の情報発信ではなく、コメントなどを通じて「人と人」のつながりが生まれる瞬間です。
・ステップ3 実践用のワークシートをBOOTHで販売し、「行動」をサポートします
最後は、やる気になった読者の背中を押してあげましょう。「本の内容を今すぐ実践できるテンプレート」をBOOTHで用意しておきます。読者は面倒な準備作業から解放され、すぐに成果を出せるようになります。そしてアナタには、その対価として感謝と共に利益(収益)が入ります。
「KDP(Kindle)で出会い、noteで深め、BOOTHで手助けする」。このサイクルが回り始めれば、アナタはもう単なる執筆者ではありません。読者の人生をより良くするパートナーです。自分の持っている知識が、誰かの役に立ち、感謝の言葉となって返ってくる。そんな素敵な未来を、ぜひこのメディアミックスで実現してください。
Q BOOTHで販売するものは、どんなものが喜ばれますか?
A 読者が本を読んだあとに「やりたいけど、作るのが面倒だな」と感じるものを代行してあげると喜ばれます。たとえば、経理の本なら「入力するだけで計算できるExcelシート」、デザインの本なら「そのまま使えるテンプレート素材」、語学の本なら「著者の発音音声データ」などが人気です。本の内容を補完し、読者の手間を省くツールを用意してあげましょう。
4 初心者がKindle出版を長く続けるコツ! 心が折れないための「裏ワザ」と心構え
ここまで「KDPからnoteへ」という王道の流れをお話ししましたが、実は初心者がもっと気楽に、そして安心して出版活動を続けるためのコツがいくつかあります。「いきなり本を書くのはハードルが高い」「売れない、批判されたら怖い」と感じるアナタにこそ知ってほしい、プロの視点をお伝えします。
・「noteからKDPへ」という逆ルートなら、失敗がありません
いきなり数万文字の本(原稿)を書くのは大変ですよね。そんなときは、まずnoteで短い記事をいくつか書いてみるのがおすすめです。そこで「スキ(いいね)」がたくさんついた記事や、反応が良かったテーマだけを集めて、あとからKDPで一冊の電子書籍にまとめるのです(※もちろん、その時はnote側の記事を有料から無料に戻したり、取り下げたりして、Amazon独占のルールを守るように調整しましょう)。これなら「読者が求めていること」がわかった状態で出版できるので、自信を持って世に出せます。「小さく試して、大きくまとめる」という、とても賢いやり方です。
・デジタル出版は「あとから直せる」から、100点を目指さなくて大丈夫です
紙の本と違って、電子書籍(KDP)の素晴らしいところは「いつでも中身を修正・再アップロードできる」ことです。誤字脱字が見つかったり、情報が古くなったりしても、管理画面からデータを差し替えれば、審査後にすぐ反映されます。「間違ったことを書いてしまったらどうしよう」と怖がって筆が止まってしまうくらいなら、「間違ったら直せばいいや」と割り切って、まずは60点の出来でも世に出してしまいましょう。完璧主義を捨てると、出版はもっと楽しく簡単になります。
・Amazonの「冷たさ」とnoteの「温かさ」を使い分けてメンタルを守りましょう
長く活動していると、Amazonのレビューで辛口の評価(感想)がつくことがあります。Amazonは不特定多数の人が集まる巨大な場所なので、これはある意味避けられない「税金」のようなものです。星1つがつくと、正直へこみますよね。
もし心がチクリとしたら、すぐにnoteに戻ってきてください。noteにはアナタの背景を知るファンがいますし、温かいコメントが集まりやすい文化があります。「Amazonは新規開拓の戦場、noteは癒やしのホーム」と割り切って、心のバランスをとるのが長く続ける秘訣です。
出版は、一回やって終わりではありません。長く続けていくためには、自分の心を守り、無理なく進める工夫が大切です。「修正してもいい」「noteに逃げてもいい」。そう自分に許可を出してあげることで、アナタの発信活動はずっと息の長い、幸せなものになりますよ。
Q Amazonで低い評価(星1つなど)がついたら、どうすればいいですか?
A 誰もが知るベストセラー本でさえ、低い評価は必ずついています。それは「たくさんの人に読まれた証拠」でもあります。もし具体的な指摘があれば、こっそり本を修正してしまえばいいのです。単なる悪口なら気にする必要はありません。どうしても辛いときは、Amazonのレビュー画面を見るのをやめて、noteで応援してくれる読者との交流に時間を使いましょう。自分の心を守ることが一番大切です。
おわりに
ここまで、アナタの知識を届けるための「場所選び」と「組み合わせ方」、そして「長く続けるコツ」についてお話ししてきました。
「自分なんかの知識が役に立つかな?」という不安は、出版ボタンを押した瞬間に「ありがとう」という言葉で吹き飛びます。
料理、掃除、趣味、仕事術……アナタがこれまでの人生で培ってきた経験は、まだ見ぬ誰かにとっての宝物です。
まずはnoteで日々の記録をつけることから始めるもよし、書きためたメモをKDPで一冊にするもよし。
大切なのは、アナタの言葉を待っている人がいると信じることです。
さあ、自分に合った方法で、知識というバトンを世界へつないでいきましょう。
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※画像はイメージです






