「Kindle出版のプロ直伝!KDPで読者に愛される『リアルなキャラクター』を描く取材&リサーチ方法」

 

 

 

はじめに

「いつか自分の小説をAmazon Kindleで出版してみたい!」
「KDP(Kindleダイレクト・パブリッシング)というAmazonのサービスを使って作家デビューして、たくさんの読者に楽しんでもらいたい!」

そんな熱い夢を抱いている方は多いのではないでしょうか。

ミステリー、恋愛、ファンタジー、あるいは日常を描いた青春ドラマ。
どんなジャンルの電子書籍を作成するときでも、Amazonの読み放題サービス「Kindle Unlimited」などでたくさんの本を読む読者が、「面白い!」「続きが気になる!」と感じてページをめくる手が止まらなくなる一番の理由は何だと思いますか?

それは、あっと驚くトリックでも、緻密に作り込まれた世界観でもありません。
読者の心をガッチリ掴んで離さないのは、いつだって「キャラクターの魅力」なんです。

でも、いざ書こうとすると、頭の中だけで考えたコンテンツは、どうしても自分にとって都合の良い動きをしてしまったり、どこかのアニメで見たようなステレオタイプな言動になりがちですよね。

「なんだか登場人物が薄っぺらい気がする……」
そう悩んで、原稿作成の手が止まってしまうこと、ありませんか?
正直に言うと、多くの人がここでつまずいています。

読者が思わず感情移入し、Kindle出版後には「この主人公が大好きになりました!」「まるで実在する友達みたい」という感動のレビューが届くような、血の通った人物を描くにはどうすればいいのでしょうか。

その答えは、意外と身近な、私たちが普段生活している「現実世界」のなかに落ちています。

ここでは、プロの著者が実践している観察眼の磨き方から、X(旧Twitter)やYouTubeなどのインターネットを使った最新のリサーチ方法、そして集めた情報の整理法まで、余すところなく解説します。

今日から実践できるこの方法で、アナタのKDP作品世界の住人たちに命を吹き込みましょう!

1 日常生活はコンテンツの宝庫!観察眼を磨いてKindle本のネタを集める

リアルなキャラクターを作るための第一歩は、何もないゼロの状態から想像するのではなく、実在する人間から要素を少しずつ拝借することです。普段何気なく過ごしている時間こそが、実は最強の取材タイムになります。スマートフォンを見る時間を少し減らして、周囲を見渡してみるだけで、世界はKindle本のための情報の宝庫だと気づくはずです。

・日常の癖や口調をストックして「人間らしさ」の引き出しを増やす

通勤通学の電車内、休憩中のカフェ、あるいはスーパーのレジ待ちの列。そこには多種多様な人々がいます。「貧乏ゆすりのリズムが独特だな」「スマホを持つ手が小指だけ立っている」「相槌を打つときに必ず『なるほど』と言う」といった、些細な発見をメモしてみましょう。こうした微細な行動は、机の前で唸っていてもなかなか出てきません。実際の人間が放つ「無意識のノイズ」こそが、電子書籍のキャラクターにリアリティを与えます。

・外見と内面のギャップや、矛盾する行動に注目する

人間って、一面的ではありませんよね。「強面で怖そうな人が、ファンシーなキーホルダーをつけていた」「とても上品な老婦人が、誰よりも早く特売品に手を伸ばした」といった、見た目と行動のギャップを探してみてください。小説のキャラクターは一貫性を求められがちですが、実際の人間は矛盾を抱えています。この「矛盾」を取り入れることで、記号的ではない、底知れない深みが生まれます。

・持ち物や服装の汚れ具合から、その人の生活背景を想像する

人物そのものだけでなく、その人が身につけているものも雄弁に語ります。靴のかかとがすり減っているなら、よく歩く営業職かもしれません。カバンの持ち手がボロボロなら、物を大切にする性格か、あるいは買い替える余裕がないのかもしれません。「なぜそのアイテムを選んだのか」を想像すれば、キャラクターの経済状況や価値観を構築するヒントが得られます。

世界中が、アナタのための巨大な図書館のようなものです。すれ違う人々全員が、まだ読んだことのない面白い本の表紙だと思って、興味を持って観察してみましょう。そうすれば、Kindle出版のためのアイデアが枯渇することはなくなります。

Q 街中で他人を観察していて、不審がられないか心配です。どうすればいいですか?

A 確かに、ジロジロと凝視するのはマナー違反ですし、トラブルの元ですね。視線は合わせず、周囲の風景を眺めているふりをして、耳だけを会話に傾けたり、視界の隅で動作を捉えたりするのがコツです。また、気づいたことをその場でスマホのメモ帳に打ち込むと、メールを打っているようにしか見えないため自然です。「観察している」と悟られないよう、忍者になったつもりで気配を消して行いましょう。

2 家から一歩も出ずにできる!電子書籍のためのデジタル人間観察術

「外に出るのはちょっと億劫だな」「近くに面白い人がいないな」という場合も安心してください。現代にはインターネットという最強の武器があります。画面の向こうには膨大な数の「人間の本音」が溢れており、これを使わない手はありません。無料で利用できるツールをどんどん活用しましょう。

・SNSの検索機能で、特定の属性の「リアルな愚痴」を探す

2023年に名称が変わった「X(旧Twitter)」などのSNSは、飾らない本音が渦巻く場所です。たとえば看護師のキャラクターを描きたいなら、「夜勤 辛い」「患者さん 嬉しい」などのキーワードで検索してみましょう。そこには、教科書には載っていない「現場の生の声」や「業界特有の言い回し」がたくさん落ちています。それらをセリフに取り入れるだけで、驚くほどリアリティが増します。

・YouTubeの「Vlog」や「ルーティン動画」で、他人の人生を疑似体験する

自分が経験したことのない職業や生活スタイルを知りたいときは、動画サイトが役立ちます。YouTubeには、個人の日常を記録した「Vlog」や「ルーティン動画」がたくさん公開されています。「トラック運転手の車中泊」や「海外留学生の1日」といった動画を見てみましょう。彼らがどんな朝食を食べ、どんな景色を見て、どんなことに喜びを感じているのか。映像を通してその人の視点を体験することで、まるで自分が取材に行ったかのような濃い情報を得られます。

・レビューサイトの口コミから、消費者の心理や価値観を学ぶ

Amazonの商品ページやお店のレビュー欄も、実はキャラクター研究に使えます。「店員の態度が悪くて腹が立った」という怒りのコメントや、「梱包が丁寧で感動した」という喜びの声。人々が「何に対して怒り」「何に対して感謝するのか」という価値観のパターンを学べます。これは、キャラクターの性格設定を作る上で非常に大きなヒントになります。

インターネットは、世界中とつながる巨大な窓です。部屋着のままでも、コーヒーを飲みながらでも、世界中の人々の生活や感情に触れられます。デジタルツールを賢く使いこなして、効率よくリサーチを進めましょう。

Q ネットの情報はウソも多いと聞きますが、そのまま信じていいのでしょうか?

A その通りです。ネットには誇張やウソも混ざっています。ですから、情報を「事実」としてそのまま使うのではなく、あくまで「キャラクターの感情を理解するためのヒント」として使うのが賢い方法です。もし専門的な知識(医療や法律など)が必要な場合は、必ず信頼できる書籍や公式サイトで裏付けを取るようにしましょう。

3 KDP作家はこう聞く!相手の本音を引き出すインタビュー方法

観察だけでは分からない深い情報を知りたいときは、思い切って人に話を聞いてみましょう。「取材」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、要は「おしゃべり」の延長です。少しのコツで、相手から思わぬエピソードを引き出せます。

・「一番大変だったこと」や「辞めたいと思った瞬間」を聞く

達成感のある話や楽しい話は、誰でも話しやすいものです。しかし、人間味が表れるのは、苦労や失敗の中にこそあります。「仕事をしていて、一番辛かったのはいつですか?」「もう辞めようと思ったことはありますか?」と聞いてみてください。その人が乗り越えてきた葛藤や、隠された弱さを知ることで、キャラクターに深みを与えるエピソードが得られます。

・「なぜそうしたのですか?」と理由を掘り下げて価値観を探る

相手が何か行動をしたという話を聞いたら、すかさず「なぜ?」と理由を聞いてみましょう。「なぜその職業を選んだの?」「なぜその時、怒らなかったの?」。行動の裏にある動機や価値観こそが、その人の本質です。表面的な行動だけでなく、心の動きまで理解することで、説得力のある心理描写が書けるようになります。

・知ったかぶりをせず、素直に「教えてください」とお願いする

相手が専門用語を使ったり、知らない話題を出したりしたとき、知っているふりをするのはNGです。「勉強不足ですみません、それはどういう意味ですか?」と素直に聞きましょう。人は、自分の得意分野について教えるのが好きなものです。素直に教えを請う姿勢を見せることで、相手も心を開き、より詳しく丁寧に話してくれるようになります。

人との対話は、予想もしない化学反応を生みます。たった一言の何気ないセリフが、アナタの小説の重要なテーマになることさえあります。勇気を出して、興味のある人に声をかけてみましょう。

Q 人見知りで、知らない人に話を聞く勇気がありません。

A いきなり専門家や知らない人にアタックするのはハードルが高いですよね。まずは、家族や友人、同僚など、身近な人へのインタビューから始めてみましょう。「お父さんの子供の頃の話」「友人のアルバイトでの失敗談」など、知っているつもりで知らなかった話がたくさんあるはずです。身近な人を練習台にして、「聞く力」を少しずつ育てていけば大丈夫です。

4 最も深いコンテンツの源泉は「著者自身」の中にある

外の世界への取材も大切ですが、実は一番強力な取材対象は「アナタ自身」です。アナタの心の中にある記憶や感情こそが、誰にも真似できないオリジナリティの源泉となります。

・過去の「恥ずかしい失敗」や「消したい記憶」こそが武器になる

誰にでも、思い出すだけで顔が赤くなるような失敗や、心が痛むような悲しい記憶があるはずです。実はそれこそが、創作における宝物です。その時、胸がどう締め付けられたか、冷や汗がどう流れたか。その生々しい感覚をキャラクターに投影することで、読者の心をえぐるようなリアルな描写が生まれます。

・「もしも自分が〇〇だったら」と想像して、感情を増幅させる

自分自身の経験をそのまま書く必要はありません。自分の感情を種にして、それを大きく育てればいいのです。「あの時、友人に裏切られて悲しかった」という経験があるなら、それを増幅させて「国を追放された王女の絶望」として描けます。状況は違っても、根底にある感情が本物であれば、その描写にはウソのない迫力が宿ります。

・自分の中の「黒い感情」も否定せずに直視して分析する

嫉妬、恨み、卑怯な心。自分の中にある認めたくない感情も、目を逸らさずに見つめてみましょう。「なぜあの時、あんな意地悪なことを思ったんだろう?」と分析することで、悪役や敵キャラクターの心理を理解する手がかりになります。自分の中の清濁(きれいな部分と汚い部分)すべてを、創作のエネルギーに変えてしまいましょう。

自分自身を取材することは、時に痛みを伴う作業かもしれません。しかし、自分の心を深く掘り下げた分だけ、作品の根っこは深く強くなります。アナタにしか書けない感情を、恐れずに言葉にしてください。

Q 辛い過去を思い出すと、気持ちが落ち込んで書けなくなってしまいます。

A 無理をして心の傷をえぐる必要はありません。まだ触れられない傷は、そっとしておいて大丈夫です。ただ、時間が経って「今なら笑い話にできるかも」「教訓として昇華できるかも」と思えるようになった記憶から、少しずつ使ってみてください。書くことで気持ちが整理され、救われることもあります。これを専門用語で「カタルシス(心の浄化)」と呼びます。心のデトックスだと思って、少しずつ向き合ってみるのも良いかもしれません。

5 集めた素材を腐らせない!原稿作成に役立つ「キャラクター履歴書」の作り方

せっかく集めた貴重な情報も、メモしたまま放置していては宝の持ち腐れです。執筆中にすぐに取り出せるよう、きちんと整理して「コンテンツとして使える状態」にしておくことが大切です。

・履歴書形式の「キャラクターバイブル」を作って一覧にする

キャラクター一人ひとりについて、名前、年齢、職業はもちろん、趣味、特技、口癖、そして「取材で得たエピソード」をまとめたシートを作りましょう。これはアニメやゲームの制作現場でもよく使われる手法で、通称「キャラクターバイブル(聖書)」と呼ばれます。迷ったときにこのシートを見返せば、「このキャラならこういう時、こう言うはずだ」とすぐに答えが見つかります。

・スマホのメモアプリや画像保存を活用して、いつでも見られるようにする

文章だけでなく、イメージに近い芸能人の写真や、服の画像、風景写真などを保存しておくのもおすすめです。視覚的なイメージがあると、描写がより具体的になります。「Notion」や「Evernote」といったクラウドノートアプリを使えば、文字と画像をセットで管理できるので非常に便利ですよ。

・集めた断片的な情報をパズルのように組み合わせて整理する

「電車で見かけたあの人の仕草」と「ネットで見つけたあのセリフ」を組み合わせて、一人のキャラクターを作り上げていく作業は、まるでパズルを解くような楽しさがあります。集めた素材を机の上に広げて(あるいは画面上に並べて)、「これとこれをくっつけたら面白そう!」とあれこれ試してみましょう。

「準備8割、執筆2割」なんて言葉がビジネスや創作の世界で使われることがありますが、あながち間違いではありません。情報を整理整頓しておくことは、遠回りのようでいて、実は原稿作成のスピードを上げる一番の近道です。アナタの手元に、頼れる「攻略本」を作っておきましょう。

Q 履歴書の項目は、最初から全部埋めないといけませんか?

A いいえ、その必要はありません。最初から完璧に決めすぎると、逆にキャラクターが窮屈になって動きにくくなることがあります。最初は空白があっても大丈夫です。ストーリーを書き進めながら、「あ、このキャラは実は甘党だったことにしよう」というふうに、後から書き足していけばいいのです。キャラクターもストーリーと一緒に成長させてあげましょう。

6 「説明」ではなく「描写」で伝える、Kindle小説の執筆テクニック

素材が整理できたら、いよいよ執筆です。ここで注意したいのは、集めた情報をそのまま「説明」してしまうことです。「彼は悲しかった」と書くのではなく、読者にその感情を感じさせる「描写」を心がけましょう。

・「冷めたコーヒー」や「指先の動き」で感情を映像として見せる

人間の感情は、言葉よりも無意識の動作に表れます。たとえば、「悲しい」という感情を表現する場合、単に「悲しかった」と書く代わりに、実際にカフェで見かけた光景を思い出してみてください。「冷めたコーヒーをスプーンで回し続ける指先」を描写するだけで、行き場のない虚無感が伝わります。具体的な映像を提示することで、読者はそのシーンを脳内で再生しやすくなります。

・視線や瞬きの回数で、心理的な距離感や緊張感を演出する

会話中の視線の動きも重要な観察ポイントです。「やましいことがあるときに、急に視線を右上に逸らした」「緊張して瞬きの回数が極端に増えた」といった生理的な反応を取り入れましょう。セリフでは強気なことを言っていても、体がウソをついている描写を入れることで、シーンに緊張感が生まれ、読者はキャラクターの心理状態を深く読み解こうとしてくれます。

・周囲の音や匂いへの反応で、その場の空気感を共有する

キャラクターは真空の中にいるわけではありません。「大事な話をしているのに、隣の席の笑い声が気になって仕方がない」「雨の匂いがして、ふと昔の記憶が蘇る」など、五感を通じた描写を加えましょう。実際の場所で取材した「感覚」を文字にすることで、読者もキャラクターと同じ空間にいるような没入感を味わえます。

このように、実際の観察から得たディテールを加えるだけで、記号的ではない、人間味のあるキャラクターになります。説明するのではなく、ただ「そこにある事実」を描写して、読者の想像力を信頼して委ねてみましょう。

Q 観察した通りに書いたら、逆に地味でつまらないシーンになってしまいました。

A 現実は必ずしもドラマチックではありません。実際の会話は「あー」「えっと」ばかりで中身がなかったりします。ここが腕の見せ所です。観察した事実はあくまで「素材」です。作品のテンポに合わせて、不要なノイズはカットし、特徴的な部分だけを抽出して強調する「編集作業」を行いましょう。リアルな素材を生かしつつ、展開はドラマチックにするバランス感覚が大切です。

7 Amazonで販売する前に確認!モデルを使う際の注意点とマナー

身近な人をモデルにすると、非常にリアルな人物像が作れますが、そこには大きなリスクも潜んでいます。「これ、私のことだよね?」とバレてしまい、人間関係にヒビが入ったり、最悪の場合はプライバシー侵害などで訴えられたりするケースも一般的にはあり得ます。Amazon Kindleで販売する以上、著書としての責任や配慮を身につけましょう。

・複数の人物を組み合わせる「キメラ手法」で特定を防ぐ

特定の知人をそのまま作品に出すのは避けましょう。推奨されるのは、複数のモデルを混ぜ合わせる方法です。「Aさんの口調」「Bさんの職業」「Cさんの過去の失敗談」「自分自身のコンプレックス」。これらをパズルのように組み合わせることで、誰も正体を知らない、けれどどこかに実在しそうな「オリジナルキャラクター」が誕生します。

・性別、年齢、場所などの設定を大きく変更してカモフラージュする

モデルの特徴を借りる際は、属性をあえて逆にしてみるのも有効です。たとえば、モデルが「おしゃべりな中年男性」なら、作品では「おしゃべりな女子高生」に変えてみるのです。本質的な「おしゃべりな性格」というリアリティは残しつつ、外側の設定を変えることで、モデル本人が読んでも自分だとは気づかないレベルまで加工できます。

・モデルへの敬意を忘れず、悪意のある描写は避ける

たとえ加工したとしても、モデルに対する悪意や嘲笑を込めて書くと、それは作品の端々から滲み出てしまうものです。モデルになってくれた(勝手にした場合も含めて)人への敬意や愛情を持って描くことが大切です。特定個人を攻撃するためではなく、あくまで作品を面白くするために要素を借りているのだという意識を忘れないでください。

こうして加工を加えることは、リスク管理であると同時に、アナタのクリエイティビティを刺激する作業でもあります。「この人のこの癖を、あんな設定のキャラに言わせたら面白いかも」という化学反応を楽しんでください。安全に、かつ自由に創作の翼を広げましょう。

Q 家族や親友をモデルにする場合も、許可を取る必要はありますか?

A トラブルを未然に防ぐためにも、配慮は欠かせません。「アナタをモデルにした」とは言わずに、属性を大きく変えて誰だかわからないようにするのが安全策です。もし、どうしてもエピソードをそのまま使いたい場合は、事前に「小説のネタとして使ってもいいか」を確認し、完成したものを見せて了承を得るプロセスを踏むと安心です。親しい仲にも礼儀あり、ですね。

8 事実と想像の融合が、Kindle出版の作品を面白くする

徹底的なリサーチと観察は重要ですが、それだけで作品が完成するわけではありません。集めた事実に、アナタの想像力を掛け合わせることで、初めてフィクションとしての面白さが生まれます。「リアルなら面白い」わけではなく、「リアルさがウソ(フィクション)を支えてくれる」のです。

・専門的な「事実」で足場を固め、説得力を生み出す

職業や歴史的な背景を描くときは、徹底したリサーチが必要です。「医師の専門用語」や「警察の捜査手順」「料理人の包丁さばき」など、変えられない事実を正確に描写することで、読者は「この作者はよく知っている」と信頼してくれます。この信頼感こそが、その後のウソを信じさせるための土台となります。

・キャラクター独自の「ウソ(フィクション)」を乗せてドラマを作る

土台ができたら、そこにアナタが考えた「弱虫な性格」や「隠された野望」という虚構を乗せましょう。公務員という堅い職業(事実)のキャラが、実は裏でバンド活動をしている(虚構)、といったギャップが魅力を生みます。事実はあくまで器であり、その中に注ぐ魂はアナタの自由な想像力で作るものです。

・「もしも」のシチュエーションに放り込んで化学反応を楽しむ

リアルな設定ができたら、そのキャラクターを極限状態に置いてみましょう。「もし、この慎重な性格の刑事が、犯人に人質に取られたら?」「もし、この潔癖症の医師が、泥だらけの災害現場に行ったら?」リサーチした性格が、想像上のトラブルとぶつかったとき、キャラクターは作者の予想を超えた動きを見せてくれるはずです。

事実をヒントに、想像力で「深みのあるウソ」をつく。これが、作品の中でキャラクターを生き生きと動かす秘訣です。事実という絵の具と、想像力という筆を使って、アナタだけの鮮やかな世界を描き出してください。

Q 色々と調べていたら詳しくなりすぎて、全部書きたくなってしまいます。

A その気持ち、痛いほどよくわかります!苦労して調べた知識は披露したくなりますよね。でも、そこはグッと我慢です。小説は「知識のひけらかし」ではなく「ストーリー」です。読者が求めているのは、専門書の解説ではなく、キャラクターの感情やドラマの展開です。調べたことの1割も書ければ十分、残りの9割は「行間から滲み出るリアリティ」として裏方で支えてもらいましょう。

おわりに

キャラクター作りに行き詰まったら、一度パソコンやノートから顔を上げてみましょう。
そして、街に出るか、あるいはブラウザを開いてみてください。

今度の休日は、ノートを一冊持ってリサーチのお出かけをしてみませんか?

そこには、まだ誰も知らないドラマの種がたくさん落ちています。
見慣れた景色や、自分自身の心の中から「人間」を見つける楽しさを知れば、アナタの書くKindle本はもっと豊かで、力強いものになるはずです。

そして、そうやってアナタが丹精込めて作り上げた「リアルなキャラクター」たちは、本が出版されたとき、きっと多くの読者に愛される存在になります。

KDPで出版した本には読者からAmazonレビューが届きますが、そこに「この本に出会えてよかった」「主人公の気持ち、すごくわかります」という声が書き込まれる日を夢見て、まずは最高の一人を描き出しましょう!

 

 

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